創業の雑誌 提供開始にあたって
「創業の雑誌」を発売いたしました!
この「創業の雑誌」は、企業の創業者に人生の振り返りと会社の歴史、これからの会社への思いなどをインタビューし、雑誌形式でまとめる新しいタイプの社史です。
個人向け自分史作成サービスの「親の雑誌」を提供開始させていただいて以来、大変多くの方にご注文をいただき、私自身も多くのお客様を訪問させていただきました。
その中には、創業経営者の方が多くいらっしゃり、まさに日本の高度成長期とは、こうした方々によってつくられた側面も大きいのだな、と感じることが多くありました。
同時に、そのような方でも、「自分がやってきたことを話す機会はいままでなかった」「会社への思いを始めて形に残せる」といったことをおっしゃることが多くあることに少なからず驚きました。依頼主が二代目社長となった息子さんであることも多いのですが、今後の会社経営のために創業者の声を残しておきたい、という狙いがあることも多くあり、大事なことだけどもなかなかできないことなのだ、ということに気づかされました。
一般的な社史制作はフルオーダー、高価格な上、専任の担当者を必要として時間がかかるなど一定規模以上の企業を対象としたものが多く、中小企業にとっては検討しにくかったり、自分たちが作るものではない、と考えてしまうことも多いように思われます。それが原因で、創業者の方の声を残せなくなってしまうのはもったいない。
そこで、親の雑誌のお客様に対して培った経験を活かし、料金設定や、企業側の手間をかけないインタビュー主体の制作方法など、実際に求められるものを形に落とし込んで、「創業の雑誌」を開発いたしました。
「親の雑誌」が持つお話される方の気持ちや根本にある哲学を一番重視し、それを次世代にどう伝えたいか、という思いを可視化するためのインタビューがあり、写真があると考えています。この会社がどんな運命で、どんな人々によって作られ、どんな思いでここまで成長してきたのか。どんな会社として、将来成長していってほしいのか。そんな熱いものを、コンパクトな形でまとめ、いつでもだれでも読めるものにしたい。そんな思いでこの企画を立ち上げました。いわゆる大企業ではないからこそ、そうした原初の思いを大事に会社を運営すること。そこに関わる皆様が、一つの価値観で強く結ばれることが、最も重要なのではないか。その重要だけれど、今は難しくてできていないことを簡単にできるようにお手伝いしたい。そう考えています。
名前は「創業の雑誌」としていますが、創業といっても最初に会社や組織を作った人だけが対象ではないと思っています。第二創業と言われる、会社が飛躍的に発展する礎を築いた方。あるいは創業からの思いを受け継ぎ、さらに次に受け継ごうとされている方。世の中に新しい「業」を作ってきたすべての方を対象に、このサービスを提供していきたいと考えています。
株式会社こころみ 代表取締役社長 神山晃男
投稿日:2018年08月29日